トップ
>
頭文字
>
かしらもじ
ふりがな文庫
“
頭文字
(
かしらもじ
)” の例文
覺えてゐますわ。でも、一度も何てお名前の
頭文字
(
かしらもじ
)
か伺はなかつたのです。ぢや、それでどうなんですの? きつと——
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
私はその人の記憶を呼び起すごとに、すぐ「先生」といいたくなる。筆を
執
(
と
)
っても心持は同じ事である。よそよそしい
頭文字
(
かしらもじ
)
などはとても使う気にならない。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこで、さっそく、ハート形と、王女さまのお名前の
頭文字
(
かしらもじ
)
とを、ふちにとった新聞が、でたってわけさ。
雪の女王:――七つのお話からできている物語――
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
だれの戯れから始まったともなく、もう幾つとなく細い線が引かれて、その一つ一つには
頭文字
(
かしらもじ
)
だけをローマ字であらわして置くような、そんないたずらもしてある。
嵐
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
そういう
頭文字
(
かしらもじ
)
の姓名の囚人がいたという記録も伝説もなかったので、その名前は何というのだろうかといろいろ推測されたんですが、どうもわからなかったのです。
二都物語:01 上巻
(新字新仮名)
/
チャールズ・ディケンズ
(著)
▼ もっと見る
しかもその表には、KDと、あきらかにドルセット侯爵夫人の
頭文字
(
かしらもじ
)
がうってあるのさえ見えた。その
刹那
(
せつな
)
、博士の顔が絶望に
木枯
(
こがらし
)
の中の破れ
堤灯
(
ちょうちん
)
のように
歪
(
ゆが
)
んだ。……
時限爆弾奇譚:――金博士シリーズ・8――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
彼は彼
等
(
ら
)
とすれちがいながら、彼等の腕と腕が
頭文字
(
かしらもじ
)
のようにからみあっているのを発見した。
ルウベンスの偽画
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
あなたの
頭文字
(
かしらもじ
)
を彫らせましたの……こちら側には『昼と夜』と、あなたのご本の題をね。
かもめ:――喜劇 四幕――
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
字体もまた変えてあるようだし、行のくばりといい、
頭文字
(
かしらもじ
)
の数といい、すべて意想外だ。要するに、其許は、誰かを馬鹿にしているらしいが、察するところ、相手は其許自身に相違ない。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
古藤は、葉子・早月の
頭文字
(
かしらもじ
)
Y・Sと書いてくれと折り入って葉子の頼んだのを笑いながら退けて、葉子・木村の頭文字Y・Kと書く前に、S・Kとある字をナイフの先で丁寧に削ったのだった。
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
ただかけた局が名古屋とあるのでようやく判断がついた。ステトと云うのは、
鈴木禎次
(
すずきていじ
)
と
鈴木時子
(
すずきときこ
)
の
頭文字
(
かしらもじ
)
を組み合わしたもので、
妻
(
さい
)
の
妹
(
いもと
)
とその
夫
(
おっと
)
の事であった。
思い出す事など
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
まあ! ちつとも。さう云へば私、あなたに時々拜借した御本に、Eつて
頭文字
(
かしらもじ
)
のあつたことを
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
果然
(
かぜん
)
、
頭文字
(
かしらもじ
)
らしいL・Mの二字が、ケースの
一隅
(
いちぐう
)
に
刻
(
きざ
)
まれているのを発見した。L・Mとは誰であろう。
尚
(
なお
)
もケースをひっくりかえしてみるうちに、遂に某大国の製品を示す
浮
(
う
)
き
彫
(
ぼり
)
が眼についた。
人造人間殺害事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
このエンドウマメには、家族の中のひとりが、花嫁と花婿の名前を歯でかみつけておきました。といっても、
頭文字
(
かしらもじ
)
だけですがね。こんなところは、ふつうの結婚式とは、まったくかわっていました。
眠りの精
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
たとえば、ギリシャ語の練習帳の表紙に「Cahiers d'exercices grecs appartenant à……」と、書くのだが、
頭文字
(
かしらもじ
)
は看板の字のような
恰好
(
かっこう
)
が取れていた。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
その
傍
(
かたわら
)
に JOHAN DECKER と云う署名がある。デッカーとは何者だか分らない。階段を
上
(
のぼ
)
って行くと戸の入口に T. C. というのがある。これも
頭文字
(
かしらもじ
)
だけで誰やら
見当
(
けんとう
)
がつかぬ。
倫敦塔
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“頭文字”の意味
《名詞》
欧文で文章や固有名詞の最初の文字。
(出典:Wiktionary)
“頭文字(イニシャル)”の解説
イニシャル(en: initial、頭文字(かしらもじ))とは,主にアルファベットを用いる表記体系において、名称を含む単語の、あるいはときに題名などの、最初の1文字である。
(出典:Wikipedia)
頭
常用漢字
小2
部首:⾴
16画
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
字
常用漢字
小1
部首:⼦
6画
“頭”で始まる語句
頭
頭巾
頭髪
頭脳
頭蓋骨
頭腦
頭上
頭陀袋
頭痛
頭顱