『死の素描』
僕は、ベツドのかたはらの天使に向つて云つた。 「蓄音機をかけてくれませんか?」 この天使は、僕がここに入院中、僕を受持つてゐるのだ。彼女は白い看護婦の制服をつけてゐる。 「何をかけますか?」 「シヨパンのノクタアンを、どうぞ——」 蓄音機の …
著者 | 堀辰雄 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「新潮 第二十七年第五号」1930(昭和5)年5月号 |
文字種別 | 旧字旧仮名 |
読書目安時間 | 約8分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約13分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
素描