挑灯ちょうちん)” の例文
旧字:挑燈
左右の壁際には衝立ついたての裏表に腰掛と卓子テーブルとをつけたようなボックスとかいうものが据え並べてあって、天井からは挑灯ちょうちんに造花
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「ごらんなさい。あの高藪たかやぶの上に、ふらふらと、人魂ひとだまのような赤い挑灯ちょうちんがしきりに暗号を振っているでしょうが」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今夜半には、例のあか挑灯ちょうちん魂魄燈こんぱくとういて、民団の壮丁すべて行動せよ。梁山泊の賊将宋江そうこう以下を、迷路へ引き込み、期してりにしてくれるのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)