あしたはきつと五時に起きよう——と、また美智子さんは、堅く決心しました。あしたこそ大丈夫だ——と、更に美智子さんは、自分の胸に念をおしました。そして今年の春、叔父さんから貰つた大形の眼醒時計を書棚の上から取りおろして、ぴつたり朝の五時にベル …
著者 | 牧野信一 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
初出 | 「少女 第一二九号(ひぐらしの巻 九月号)」時事新報社、1923(大正12)年8月8日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約7分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約11分(300文字/分) |