復習おさらひ)” の例文
萬七も惡い心持はしなかつたでせう、ツイ先に立つて庫裡くりへ入ると、調べ口の復習おさらひをするやうに八五郎に話してくれました。
愚助ぐすけはお寺から学校へ通ひました。和尚様は、愚助が帰つて来ると直ぐ今日習つた所を復習おさらひしてみました。ところが、一つだつて覚えてゐません。
愚助大和尚 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
お前方も親御があらば、たんと遣ふて暇とりやと。年甲斐もない、頬赤の詞に。白い反歯がさし出口。ほほほほ何の事かと思ふたら、またあの時の復習おさらひかえ。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
「愚助、早く起きて顔を洗つていらつしやい。御飯前に昨日習つたところを、復習おさらひしてあげます。」と、言ひました。
愚助大和尚 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)
「それぢや自分のした事を思ひ出させるやうに、此處で復習おさらひしてやらう、宜いか」
翌る朝、和尚様が復習おさらひをしますと、愚助はすらすらと、みんな答へができます。
愚助大和尚 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)