“武骨”の読み方と例文
読み方割合
ぶこつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのよく太った肩の向うに、ハンドルに掛けた両手が、チロチロと動いているのだが、武骨ぶこつな手先に似合わしからぬ上等の手袋がかぶさっている。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ばかに長い刀をさしているせいか、武骨ぶこつで豪放に見えるのだが、人物も、武骨で豪放なのだろう。精悍せいかん相貌そうぼうをしている。顔ぜんたい、大あばただ。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
何処やら武骨ぶこつな点もあって、真面目な時は頗る厳格げんかく沈欝ちんうつな、一寸おそろしい様な人であったが、子供の眼からも親切な、笑えば愛嬌の多い先生だった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)