“いけばな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
活花63.9%
生花22.2%
挿花5.6%
插花2.8%
瓶花2.8%
生華2.8%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
越後はベッドの上に大きくあぐらをいて、娘さんの活花いけばな手際てぎわをいかにも、たのしそうに眺めながら、
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
Kはお嬢さんが学問以外に稽古けいこしている縫針ぬいはりだの琴だの活花いけばなだのを、まるで眼中に置いていないようでした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この学校の向うに、後日ごにちあたしが生花いけばなを習いにいった娘の家で、針医さんがあった。
○「お習字、生花いけばな、おこと、おどり——こういうものにかえってモダニティを感じ、習い度いと思うことはあるけれど、さて、いざとなって見るとね。」
現代若き女性気質集 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
一 既に優美をたっとぶと言えば、遊芸はおのずから女子社会の専有にして、音楽は勿論、茶の湯、挿花いけばな、歌、誹諧、書画等の稽古は、家計の許す限り等閑にす可らず。
新女大学 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
——まず彼女の父の消息をたずね、江漢老人との旧交ぶりを語り、床の間に見える八雲箏やくもごとから、琴の話、挿花いけばなの批評、東都の感想、江戸と上方との流行の差などほとんど尽くるところがない。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
榛軒は書斎と客間とに插花いけばなを絶やさなかつた。本郷の花総はなそうと云ふものが隔日に截花きりばなを持つて来たのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
こはきだごとに瓶花いけばな、盆栽の檸檬リモネ樹を据ゑたればなり。
彼女は数年ぜん夫に死別し、子供もなく、両親も兄弟もなく、ひどく淋しい身の上であったこと、少しは貯金もあったらしい様子だが、職業としては生華いけばな師匠ししょうをしていたこと、弟子の娘さん達の外に
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)