“せいか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
盛夏22.2%
生家8.9%
清河6.7%
井華4.4%
惺窩4.4%
清華4.4%
精華4.4%
聖歌4.4%
臍下4.4%
青花4.4%
青華4.4%
成何2.2%
斉家2.2%
星河2.2%
正訛2.2%
正貨2.2%
生花2.2%
臍窩2.2%
菁華2.2%
製靴2.2%
西家2.2%
西河2.2%
青果2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしなどは盛夏せいかの食べ物に困りきっている時など、大いにそれで助けられ、大船おおふなから暑さを意とせず、毎日のように新橋へと足をのばしたものである。
握り寿司の名人 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
そのかた生前せいぜんわたくしたいへんになかかったお友達ともだち一人ひとりで、名前なまえ敦子あつこ……あの敦盛あつもりあつというくのでございます。生家せいか畠山はたけやまって、たいそう由緒ゆいしょある家柄いえがらでございます。
以前、清河せいか県の大金持ちの家に小間使いをしていた時から、あのはお針が上手なんですとさ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三菱美唄びばい、三井美唄、北炭、井華せいか、古河以下大小炭鉱のありばしょである。
学を藤原惺窩せいかの門に受け、和歌、点茶、有職故実ゆうそくこじつの類いも、充分父の衣鉢いはつを継ぎ得ていたのである。
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七月十三日、秀吉は、拝命の御礼として、南殿なんでん猿楽さるがくを催し、叡覧えいらんに供えんと称して、天皇、皇子、五摂家ごせっけ清華せいか、その他の公卿、諸大夫たゆう、諸侍までを、こぞって招待した。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
狩野山楽かのうさんらくの絵、またなにがしの彫刻など、ここは当代の巨匠の精華せいかをあつめた芸術の殿堂でもある。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
何となきただ一ひらの雲に見ぬみちびきさとし聖歌せいかのにほひ
みだれ髪 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
いまかれは臍下せいかに気をしずめ、先生のバットをさげて立ったとき、はじめて野球の意義がわかった。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「ばかアいえ、そっちにある青花せいか模様の酒甕さけがめのを、おれにも二かくほど貰おうか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それに毀れた方はざっとした菫花すみれの模様で、焼も余りよくありませんが、こちらは中は金襴地きんらんじで外は青華せいかで、工手間くでまもかかっていれば出来もいいし、まあ永楽といううちにもこれ極上ごくじょうという手だ
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「おう、あれにおるは、魏の龐徳、董起とうき成何せいかなどの諸将と見ゆるぞ。好い敵が一つ所におる。取り囲んでことごとく射殺してしまえ」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
成何せいかもそこを飛び出した。そして馬へ乗って帰ろうとすると、彼方の兵営や陣小屋が、どうと一つの大浪にぶつけられた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
少しく文字も読め斉家せいかの道に勉力してもらいたい。ねた性質に世界の酸素を交ぜて。おてんばという化合物になったのなんざア好まない。いわば蹈舞の上手より毛糸あみの手内職をして。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
火を背になし、沖のかたを前にして立ちたいをそらせ、両のこぶしもて腰をたたきたり。仰ぎ見る大ぞら、晴に晴れて、黒澄くろすみ、星河せいかしもをつつみて、遠く伊豆の岬角こうかくに垂れたり。
たき火 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ざ自分が筆を執る段となると仮名遣いから手爾於波テニヲハ、漢字の正訛せいか、熟語の撰択、若い文人が好い加減に創作した出鱈目でたらめの造語の詮索せんさくから句読くとうの末までを一々精究して際限なく気にしていた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
一時の奇貨きかも永日の正貨せいかに変化し、旧幕府の旧風をだっして新政府の新貴顕きけんり、愉快ゆかいに世を渡りて、かつてあやしむ者なきこそ古来未曾有みぞう奇相きそうなれ。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この上の壁は中程を棚にて横に為切しきりあり。そこまで緑色の帛を張りあり。その上に数個の額を掛く。小さき写真の上を生花せいかにて飾りたるあり。
その代り様々のアクセッサリーの趣向にかけて、特に女性は恐らく世界最高の洗煉せんれんに達してゐると称していいだらう。例へば某高官の美しい夫人は、臍窩せいかにダイヤモンドをめこんでゐる。
わが心の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)
ソレ陶韋とういヲ祖述シ王劉おうりゅうヲ憲章シテ枯淡ヲ骨トナシ菁華せいかヲ肉トナシソノ志ヲ言ヒ以テソノ言ヲ永クスレバ則吟咏三昧ざんまいモマタ余師アラン。丙戌ノ元旦大雨そそグガ如ク木氷花ひょうかヲ成ス。遊杖ゆうじょうヲ壁ニ掛ク。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
東京で製靴せいかの仕事で、時代の新しい生活を切り開き、露助ろすけ向けの靴の輸出を盛大にやっていたのを手寄たより、そこでその仕事をおぼえ、田舎いなかへ帰って小さな店をもっていた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
たなしてかくるとにもあらず、夕顏ゆふがほのつる西家せいかひさしひ、烏瓜からすうりはなほの/″\と東家とうかかききりきぬ。ひてわれもとむるにはあらず、やぶにはうぐひするゝときぞ。
森の紫陽花 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
唐の貞元年中、大理評事だいりひょうじを勤めているかんという人があって、西河せいか郡の南に寓居していたが、家に一頭の馬を飼っていた。馬は甚だ強い駿足しゅんそくであった。
露伴、藤村とうそん、鏡花、秋声等、昭和時代まで生存していた諸作家は別として、僅かに一、二回の面識があった人々は、この外に鴎外おうがいびん魯庵ろあん天外てんがい泡鳴ほうめい青果せいか武郎たけおくらいなものである。
文壇昔ばなし (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)