“黒澄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くろす50.0%
くろすみ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火を背になし、沖のかたを前にして立ちたいをそらせ、両のこぶしもて腰をたたきたり。仰ぎ見る大ぞら、晴に晴れて、黒澄くろすみ、星河せいかしもをつつみて、遠く伊豆の岬角こうかくに垂れたり。
たき火 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
伯爵鍋小路行平は正にういふ浅ましい連中の一人だ子。御堂関白の孫大納言公時きんときから二十一世のえいさきの権中納言時鐘ときかねの子が即ち今の伯爵鍋小路黒澄くろすみ卿である。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)