“東家”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あずまや40.0%
とうか40.0%
あづまや20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は床屋の亭主の口から出た東家あずまやという芸者屋の名前の奥にひそんでいるこれだけの古い事実を急に思い出したのである。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いつなりけん、みちすがら立寄りて尋ねし時は、東家とうかおうなはた織りつつ納戸の障子より、西家さいかの子、犬張子いぬはりこもてあそびながら、日向ひなたの縁より、人懐しげにみまもりぬ。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
長さんといふのは、東家あづまや一門の浪花節語りだと自稱してゐる、三十四五の、口のゆがんだ小男であつた。
天国の記録 (旧字旧仮名) / 下村千秋(著)