“南殿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なんでん66.7%
みなみどの33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その大任を負って、新田右衛門佐うえもんのすけ義貞はいま、身のしまるおもいで、南殿なんでんの下にぬかずいた。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
七月十三日、秀吉は、拝命の御礼として、南殿なんでん猿楽さるがくを催し、叡覧えいらんに供えんと称して、天皇、皇子、五摂家ごせっけ清華せいか、その他の公卿、諸大夫たゆう、諸侍までを、こぞって招待した。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
退出するとき、両人とも宿所がない旨奏上すると、すぐさま宿所が与えられた。義仲は大膳大夫成忠だいぜんのたいふなりただの宿所の六条の西洞院にしのとういん、行家は法住寺殿の南殿みなみどのと呼ばれた賀陽かやの御所であった。