“へいか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
陛下55.0%
兵家17.5%
兵戈7.5%
瓶花5.0%
兵禍2.5%
兵火2.5%
兵霞2.5%
平價2.5%
敝家2.5%
餅菓2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
されどドレスデンの宮には、陶もののといふありて、支那シナ日本の花瓶はながめたぐいおほかたそなわれりとぞいふなる。国王陛下へいかにはいま始めて謁見えっけんす。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
とらわれて東京に護送ごそうせられたるこそ運のつたなきものなれども、成敗せいはい兵家へいかの常にしてもとよりとがむべきにあらず、新政府においてもその罪をにくんでその人を悪まず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
明治十年の西郷戦争さいごうせんそうに、彼の郷里の熊本は兵戈へいかの中心となったので、家をげて田舎に避難したが、オブチと云う飼犬のみは如何してもうちを守って去らないので
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
船揺れて瓶花へいか傾く涼しさよ
五百五十句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
かかる大切たいせつの場合にのぞんでは兵禍へいかは恐るるにらず、天下後世国を立てて外に交わらんとする者は、努〻ゆめゆめわが維新いしん挙動きょどうを学んで権道けんどうくべからず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一時の兵禍へいかまぬかれしめたると、万世ばんせいの士気をきずつけたると、その功罪相償あいつぐなうべきや。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
この御岳みたけ三日みっかのあいだは、兵を動かすなかれ、を流すなかれ、仇国きゅうこくとの兵火へいかもやめよというおきてもとおこなわれることは、ここにあつまる天下の武門ぶもん百姓ひゃくしょう町人ちょうにんもあまねく知るところ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小手をかざして山上から兵霞へいか退くのをながめていた関羽は、やおら黒鹿毛をひいて麓にくだり、無人の野を疾駆して、間もなく下邳城に着き、城内民安穏あんのんを見とどけてから城の奥へかくれた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これを日米兩貨幣にちべいりやうくわへい平價へいか四十九ドル八四六にくらぶれば一わりさがつてつたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
局員裏面の絵画に心づかず消印をなすこと三、四葉にして初て驚愕の声を発す。この時おそし南岳猨臂えんぴを伸べ絵葉書を奪つて疾走す。後に人に語つていわくこれまこと敝家へいかの宝物なり。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
居留地の南京街ナンキンまちでも、豪商とか何とかいわれる著名人の葬式でもあると、泣き女も一人や二人ではなく、彩旗はへんぽんと相沢の町に続き、五色紙の散蓮華ちりれんげやら餅菓へいかが路傍の見物人へ撒かれたりして