“相償”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいつぐな33.3%
あいつぐ33.3%
あいつぐの33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
殺人さつじん散財さんざいは一時の禍にして、士風の維持は万世ばんせいの要なり。これをてんしてかれを買う、その功罪相償あいつぐなうやいなや、容易に断定すべき問題にあらざるなり。
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
ものの利害はそんなところ相伴あいともな相償あいつぐなっているというものだ——と二人はおなかの中で思い合って歩いて居るのだ。
かの女の朝 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
けだし意味深遠なる著書は読者の縁もまた遠くして、発兌の売買上に損益相償あいつぐのうを得ず、これを流行近浅の雑書に比すれば、著作の心労は幾倍にして、所得の利益は正しくその割合に少なし。
学問の独立 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)