“権道”の読み方と例文
読み方割合
けんどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かかる大切たいせつの場合にのぞんでは兵禍へいかは恐るるにらず、天下後世国を立てて外に交わらんとする者は、努〻ゆめゆめわが維新いしん挙動きょどうを学んで権道けんどうくべからず
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
人により家庭の事情により夫婦とも外で働くということも、また一家のためである以上は、夫婦共稼ぎは権道けんどうであって、一般には推奨すべきでないが、決してけなすべき事ではない。
夫婦共稼ぎと女子の学問 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
いわく、何事にも変通といふ事あり。知らずんばあるべからず。すなわ権道けんどうなり。かたきを先にするは聖人の教へなれども、これは先づ仕事を先にしてしかして後に賃金を取れと云ふがごとき教へなり。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)