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陛下
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へいか
ふりがな文庫
“
陛下
(
へいか
)” の例文
王樣
(
わうさま
)
は
氣遣
(
きづか
)
はしげに
白兎
(
しろうさぎ
)
を
御覽
(
ごらん
)
になりました、
白兎
(
しろうさぎ
)
は
低聲
(
こゞゑ
)
で、『
陛下
(
へいか
)
は
此
(
こ
)
の
證人
(
しようにん
)
の
相手方
(
あひてかた
)
の
證人
(
しようにん
)
を
詰問
(
きつもん
)
せらるゝ
必要
(
ひつえう
)
があります』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
されどドレスデンの宮には、陶ものの
間
(
ま
)
といふありて、
支那
(
シナ
)
日本の
花瓶
(
はながめ
)
の
類
(
たぐい
)
おほかた
備
(
そなわ
)
れりとぞいふなる。国王
陛下
(
へいか
)
にはいま始めて
謁見
(
えっけん
)
す。
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
陛下
(
へいか
)
は、この
国
(
くに
)
も、
富
(
とみ
)
も、
幸福
(
こうふく
)
も、お
入
(
い
)
り
用
(
よう
)
ではございませんのですか。」と、
最後
(
さいご
)
に、
魔法使
(
まほうつか
)
いは
王
(
おう
)
さまに
伺
(
うかが
)
いました。
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これはキムブルガーの唇(ハプスブルグ家代々の唇の特徴)じゃ——と
陛下
(
へいか
)
が
愛
(
め
)
でられたほどに由緒あるもの——それが沿岸警備にもつかず
潜航艇「鷹の城」
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
かれはしばしば「
陛下
(
へいか
)
」とか「
大御心
(
おおみこころ
)
」という言葉を口にしたが、その時だけは直立不動の姿勢になり、声の調子もいくぶん落ちつくのだった。
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
▼ もっと見る
祝聖の儀式というのは神聖なる明治天皇
陛下
(
へいか
)
万歳万々歳、皇后陛下の万歳万々歳並びに皇太子殿下の万歳万々歳を祝願し
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「
陛下
(
へいか
)
、しばらくお待ちくださいまし。私はお姫さまがお住みになる
御殿
(
ごてん
)
を立てますまでは、婚礼はできません。」
アラビヤンナイト:01 一、アラジンとふしぎなランプ
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
正
(
まさ
)
に
驪山
(
りさん
)
に
入
(
い
)
つて
陛下
(
へいか
)
と
相抱
(
あひいだ
)
くべき
豊肥妖艶
(
ほうひえうえん
)
の
人
(
ひと
)
が
其
(
その
)
男
(
をとこ
)
に
対
(
たい
)
する
取廻
(
とりまは
)
しの
優
(
やさ
)
しさ、
隔
(
へだて
)
なさ、
親切
(
しんせつ
)
さに、
人事
(
ひとごと
)
ながら
嬉
(
うれ
)
しくて、
思
(
おも
)
はず
涙
(
なみだ
)
が
流
(
なが
)
れたのぢや。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わたくしは、皇帝
陛下
(
へいか
)
のお目に、涙が浮びましたのを、お見うけいたしました。それこそ、わたくしにとりましては、なににもまさる、宝でございます。
ナイチンゲール
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
仰っしゃいます。それは平常のお気がねです。この鎮台にたてこもって一体となった城中の者には、もう自分一個というものはないはずです。あなたは、
陛下
(
へいか
)
の
赤子
(
せきし
)
を
日本名婦伝:谷干城夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ニールスは、木の人が「
陛下
(
へいか
)
」と言うのを聞きますと、びっくりしました。むりもありません。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
陛下
(
へいか
)
は大いに驚き、自分に
侮辱
(
ぶじょく
)
を加うるのはなはだしきものであれば、ただこのままには
棄
(
す
)
ておかれぬ、そもそもこの儀はなにごとなるかとかたわらなる通訳に問われた。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「
道満
(
どうまん
)
、
晴明
(
せいめい
)
、この
長持
(
ながもち
)
の中には
何
(
なに
)
が
入
(
はい
)
っているか、
当
(
あ
)
ててみよ、という
陛下
(
へいか
)
の
仰
(
おお
)
せです。」
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
けらいは
皆
(
みな
)
「
陛下
(
へいか
)
よ、それはとても出来ないことでございます」と答えました。
手紙 二
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
木曽家の恐ろしい乱脈は
足利
(
あしかが
)
将軍の耳へもはいった。当時は戦国の
荒
(
すさ
)
み果てた世で、将軍の威令も昔ほどには、諸国の間に行われなかったが、それでも諸人は
陛下
(
へいか
)
に次いで尊い者に思っていた。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
他の一二の小屋は訪わず、玉蜀黍を
喰
(
く
)
い喰い帰る。北海道の玉蜀黍は実に
甘
(
うま
)
い。先年皇太子殿下(
今上
(
きんじょう
)
陛下
(
へいか
)
)が
釧路
(
くしろ
)
で玉蜀黍を
召
(
め
)
してそれから天皇陛下へおみやげに玉蜀黍を上げられたも
尤
(
もっとも
)
である。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
陛下
(
へいか
)
が
初
(
はじ
)
めてお聞き遊ばしますために
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
『まだ/\もつと
多
(
おほ
)
くの
證據
(
しようこ
)
が
御座
(
ござ
)
います、
陛下
(
へいか
)
よ』と
云
(
い
)
つて
白兎
(
しろうさぎ
)
は、
遽
(
にはか
)
に
跳
(
と
)
び
上
(
あが
)
り、『
此
(
こ
)
の
文書
(
もんじよ
)
は
只今
(
たゞいま
)
拾
(
ひろ
)
ひましたのです』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「まことに
恐
(
おそ
)
れ
多
(
おお
)
うございますが、
陛下
(
へいか
)
のは、あそこに
見
(
み
)
える
紅色
(
あかいろ
)
の
小
(
ちい
)
さな
星
(
ほし
)
でございます。」と、
占
(
うらな
)
い
者
(
しゃ
)
は
答
(
こた
)
えました。
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その女のおもて見し時の、父が心はいかなりけむ。かれは我母なりき。父はあまりの事に、しばしたゆたひしが、『許したまへ、
陛下
(
へいか
)
』と叫びて、王を
推倒
(
おしたお
)
しつ。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
と申しますのは、
陛下
(
へいか
)
、および、
皆々
(
みなみな
)
さま。ほんもののナイチンゲールの場合には、どんな歌が飛びだしてまいりますやら、わたくしどもには、見当もつきません。
ナイチンゲール
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ただ一身をもって
陛下
(
へいか
)
の
御
(
おん
)
ために
捧
(
ささ
)
げ
奉
(
たてまつ
)
ることのみを心得、他には何らの心得なきものであれば、今この席においてもあるいは
御作法
(
ごさほう
)
に
背
(
そむ
)
くごときことがあるかも存じませぬ。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「むろん、もう
陛下
(
へいか
)
のお耳にもはいっているでしょうが、陛下はどうお考えでしょう。」
次郎物語:05 第五部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
「
此奴
(
こいつ
)
が
失敬
(
しつけい
)
なことをいふ、
陛下
(
へいか
)
の
稜威
(
みいづ
)
、
軍士
(
ぐんし
)
の
忠勇
(
ちうゆう
)
、
勝
(
か
)
つなアお
前
(
めえ
)
あたりまへだ、
何
(
なに
)
も
不思議
(
ふしぎ
)
なことあねえ。」とムキになるのは
大
(
おほ
)
きに
野暮
(
やぼ
)
、
號外
(
がうぐわい
)
を
見
(
み
)
てぴしや/\と
額
(
ひたひ
)
を
叩
(
たゝ
)
き
神楽坂七不思議
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
御用心
(
ごようじん
)
遊
(
あそ
)
ばさないといけません。あの
童子
(
どうじ
)
は
詐欺師
(
さぎし
)
でございます。
恐
(
おそ
)
れながら、
陛下
(
へいか
)
のお
病
(
やまい
)
は
侍医
(
じい
)
の
方々
(
かたがた
)
や、わたくし
共
(
ども
)
の
丹誠
(
たんせい
)
で、もうそろそろ
御平癒
(
ごへいゆ
)
になる
時
(
とき
)
になっておりました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
英国の女王ヴィクトリア
陛下
(
へいか
)
はもとラサの釈迦堂の守護の女神である。すなわちパンデン・ラハモ(
聖なる
(
戦陣の
)
女神)の
化身
(
けしん
)
であって、世界の各部を征服する力を持って居らるる方である。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
「
陛下
(
へいか
)
、なぜ、この国では、くらをつける人がないのでございますか。」
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
陛下
(
へいか
)
、おそれながら、ローセンブームと申すものでございます。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「はい、さようでございます。
陛下
(
へいか
)
よ」
手紙 二
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
『
願
(
ねがは
)
くは
陛下
(
へいか
)
よ』と
云
(
い
)
つて
軍人
(
ネーブ
)
は、『
私
(
わたし
)
が
書
(
か
)
いたのでは
御座
(
ござ
)
いません、その
證據
(
しようこ
)
には、
終
(
しま
)
ひに
名
(
な
)
も
何
(
なに
)
も
書
(
か
)
いて
御座
(
ござ
)
いません』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
私
(
わたし
)
の
身
(
み
)
をこうして
飾
(
かざ
)
っている
珠
(
たま
)
の
中
(
うち
)
にも
偽物
(
にせもの
)
があって、それを
陛下
(
へいか
)
までが
美
(
うつく
)
しいとごらんなされるようなことはないかと
思
(
おも
)
うと、
胸
(
むね
)
の
中
(
うち
)
が
穏
(
おだ
)
やかでないのであります。
ひすいを愛された妃
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おそれながら
陛下
(
へいか
)
、すべて
書物
(
しょもつ
)
にかいてありますことを、そのままお
用
(
もち
)
いになってはなりません。あれはこしらえごとでございます。いわば、
妖術
(
ようじゅつ
)
魔法
(
まほう
)
のるいでございます。」
小夜啼鳥
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「されどこの
一件
(
ひとくだり
)
のことはファブリイス夫人こころに秘めて
族
(
うから
)
にだに知らせ玉はず、女官の
闕員
(
けついん
)
あればしばしの
務
(
つとめ
)
にとて呼寄せ、
陛下
(
へいか
)
のおん
望
(
のぞみ
)
もだしがたしとて遂にとどめられぬ。」
文づかひ
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ただ
陛下
(
へいか
)
に
対
(
たい
)
し
奉
(
たてまつ
)
る至誠に
免
(
めん
)
じてお許しを願う
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「
陛下
(
へいか
)
さまが、ぜひごぜんで、うたわせて、ききたいとおっしゃるのよ。」
小夜啼鳥
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
いまは、
陛下
(
へいか
)
は
幸福
(
こうふく
)
であらせられますが、
今後
(
こんご
)
幾年
(
いくねん
)
かの
後
(
のち
)
に、
強
(
つよ
)
いものが
出
(
で
)
てきて
天下
(
てんか
)
を
取
(
と
)
るのでございます。それがあの
星
(
ほし
)
に
現
(
あらわ
)
れています。
思
(
おも
)
うに、そのものはまだ
年若
(
としわか
)
く、
子供
(
こども
)
であります。
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
陛下
(
へいか
)
が、書物に書かれておりますことを
ナイチンゲール
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
“陛下”の意味
《名詞》
陛下(へいか)
天子・皇帝・女帝に対する尊称・敬称。
天皇・皇后・皇太后・太皇太后に対する尊称・敬称。
国王・女王に対する尊称・敬称。
(出典:Wiktionary)
“陛下”の解説
陛下(へいか)は、君主に対する尊称の一つ。日本では天皇・上皇・三后(皇后・皇太后・太皇太后・上皇后)に対して用いられる。また、外国の皇帝や国王・女王・王妃への尊称の訳語としても使用されている。かつての中国でも天子(皇帝)に対して用いられていた。
(出典:Wikipedia)
陛
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画