“推倒”の読み方と例文
読み方割合
おしたお100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その女のおもて見し時の、父が心はいかなりけむ。かれは我母なりき。父はあまりの事に、しばしたゆたひしが、『許したまへ、陛下へいか』と叫びて、王を推倒おしたおしつ。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しかしながら人類の大理想は一切の障壁を推倒おしたおして一にならなければまぬ。一にせん、一にならんともがく。国と国との間もそれである。人種と人種の間もその通りである。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
私は散々此勘ちゃんにいじめられた。初こそ悔しがって武者振り付いても見たが、勘ちゃんは喧嘩の名人だ。すぐ足搦あしがら掛けて推倒おしたおして置いて、馬乗りに乗ってピシャピシャつ。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)