兵霞へいか)” の例文
小手をかざして山上から兵霞へいか退くのをながめていた関羽は、やおら黒鹿毛をひいて麓にくだり、無人の野を疾駆して、間もなく下邳城に着き、城内民安穏あんのんを見とどけてから城の奥へかくれた。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)