“へいくわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
兵戈50.0%
閉花50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「三百年も天下太平をもたらした徳川家が、兵戈へいくわも交へずして、こんなに簡単に政権をなげ出すとは、不思議千万である。欧羅巴ヨーロツパには、こんなバカ/\しい政変はかつてない。」
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
危急存亡のとき切迫すること間髪を容れず、抑々そも/\昨年来一時の平和の形をなすといへども、大小藩主おの/\狐疑を抱き、天下人心恟々然きよう/\ぜんとして、その乱れること百万の兵戈へいくわ動くより恐るべし……
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
はなし御家中内に相應さうおうの口も有らば御世話下されよ娘の年は十八にして容顏きりやう沈魚ちんぎよ落鴈らくがん羞月しうげつ閉花へいくわともいひつべき美人なりと申ければ幸之進も獨身どくしん者故大きにこのもしく思ひ我等最早もはや四十歳に近けれどもさきにて構ひなくば母子ともに引取妻に致さんと云ふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)