“ひっかゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引掛80.0%
引抓20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いては手前に能く申し聞けて置く事があるが、悪人と云うものは、善人になると口で云って、其の金を持って往って、博奕場ばくちばへでも引掛ひっかゝり、遣果つかいはたして元の國藏のように悪事をすれば文治は許さぬぞ
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
宗「これは恐入ります、何か足に引掛ひっかゝりましたから一寸ちょっと
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
余は無言のまゝに彼れをすわらせ其傷をあらたむるにるほど血の出る割にはたいした怪我にもあらず、れど左の頬を耳より口まで引抓ひっかゝれたる者にして処々ところ/″\に肉さえ露出むきいでたれば痛みはこそと察せらる
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)