“打切”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちき30.0%
ぶっき25.0%
うちきり10.0%
ぶちき10.0%
ぶつき10.0%
ぶっきり5.0%
ぶったぎ5.0%
ぶッき5.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
話し手のプロローグはこれでようやく終りましたが、宇佐美金太郎君の引用癖考証癖は、これで完全に打切うちきられたわけではありません。
一念か、こなごなに、それはもう、霜柱のように砕けましたッてね、額をはすッかけに打切ぶっきって、血がたらたら出たそうです。それを痛そうな顔もしないで
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一度かんむりを曲げたら容易に直す人でないのを知ってるからその咄はそれ切り打切うちきりとした。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
なに指ぐらい打切ぶちきられたって、たけえ給金を取って命いつなごう、なに指い切ったってはア命には障らねえからって、得心して奉公に来て、つい粗相で皿を打毀ぶちこわすと
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
左の肩の骨が少しくだけたとかで、手が緩縦ぶらぶらになつてしまつたの、その外紫色のあざだの、蚯蚓腫めめずばれだの、打切ぶつきれたり、擦毀すりこはしたやうな負傷きずは、お前、体一面なのさ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
緋鹿子ひがのこ背負上しょいあげした、それしゃと見えるが仇気あどけない娘風俗ふう、つい近所か、日傘もさず、可愛い素足に台所穿ばきを引掛けたのが、紅と浅黄で羽を彩るあめの鳥と、打切ぶっきり飴の紙袋を両の手に
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
士「こんな奴はしょうのつくように打切ぶったぎった方が宜しい、雪へ紅葉もみじを散してやりましょう」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
兼「おれのア是だ、この拇指おやゆびのみ打切ぶッきったのだ」
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)