“背負上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょいあげ55.6%
しょいあ33.3%
しよひあ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くれないでない、水紅ときより淡い肉色の縮緬ちりめんが、片端とけざまにゆるんで胸へふっさりと巻いた、背負上しょいあげの不思議な色気がまだ目に消えない。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
素肌すはだへ、貴下あなた嬰児あかんぼおぶうように、それ、脱いで置いたぼろ半纏ばんてんで、しっかりくるんで、背負上しょいあげて、がくつく腰を、くわつえにどッこいなじゃ。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
伏目ふしめがふつくりとする……して、緋無地ひむぢ背負上しよひあげをとほして、めりんすの打合うちあはせのおびあひだに、これはまたよそゆきな、紫鹽瀬むらさきしほぜ紙入かみいれなかから、よこつて、して、おきなあたへた。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)