“背負込”の読み方と例文
読み方割合
しょいこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
滅相なことをおっしゃる、飛んでもない、こんな者をお邸へ入れますのは、疫病神を背負込しょいこむとおんなじです。ままよ、癪の虫を揉殺もみころして立処たちどころなおしてやる、まんざら嘘でもないようだ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それにまた、わしはちょっと今のところ、空を背負込しょいこもうなんて気はないね。
上下一呼吸ひといきく間もあらせず、まなこ鋭く、ほおせてひげ蓬々ぼうぼうと口をおおい、髪はおどろ乱懸みだれかかりて、手足の水腫みずぶくれに蒼味を帯びたる同一おなじような貧民一群、いまだ新らしき棺桶かんおけを、よいしょと背負込しょいこ
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)