“揉殺”の読み方と例文
読み方割合
もみころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
滅相なことをおっしゃる、飛んでもない、こんな者をお邸へ入れますのは、疫病神を背負込しょいこむとおんなじです。ままよ、癪の虫を揉殺もみころして立処たちどころなおしてやる、まんざら嘘でもないようだ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
てこでも動かぬにこうじ果てて、すっぱすっぱ煙草たばこを吹かすやら、お前様、くしゃみをするやら、向脛むかはぎたかる蚊をかかと揉殺もみころすやら、泥に酔った大鮫おおざめのような嘉吉を、浪打際に押取巻おっとりまいて、小田原評定ひょうじょう
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)