“揉潰”の読み方と例文
読み方割合
もみつぶ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれも戦にかけては恐ろしく強い者等に武蔵、上野、上総下総安房の諸国の北条領の城々六十余りを一月の間に揉潰させて、小田原へ取り詰めた。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ぼんやりと小さくんで、ト目に着くと可厭臭気がする、……打坐ってでもいるかぐらい、ぐしゃぐしゃとげたように揉潰した形で、暗いから判然せん。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それは大坂の騒擾があっけなく揉潰されたあとのことで、その檄文も大塩の書いたものの写しだから、原文どおりであるかどうかは、わからないが、字句の裏におどっている平八郎の
花も刀も (新字新仮名) / 山本周五郎(著)