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揉潰
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もみつぶ
ふりがな文庫
“
揉潰
(
もみつぶ
)” の例文
いずれも戦にかけては恐ろしく強い者等に武蔵、上野、
上総
(
かずさ
)
、
下総
(
しもうさ
)
、
安房
(
あわ
)
の諸国の北条領の城々六十余りを一月の間に
揉潰
(
もみつぶ
)
させて、小田原へ取り詰めた。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ぼんやりと小さく
蹲
(
しゃが
)
んで、ト目に着くと
可厭
(
いや
)
な
臭気
(
におい
)
がする、……
地
(
つち
)
へ
打坐
(
ぶっすわ
)
ってでもいるかぐらい、ぐしゃぐしゃと
挫
(
ひしゃ
)
げたように
揉潰
(
もみつぶ
)
した形で、暗いから
判然
(
はっきり
)
せん。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それは大坂の
騒擾
(
そうじょう
)
があっけなく
揉潰
(
もみつぶ
)
されたあとのことで、その檄文も大塩の書いたものの写しだから、原文どおりであるかどうかは、わからないが、字句の裏におどっている平八郎の
花も刀も
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
と
揉潰
(
もみつぶ
)
されたような
掠
(
かす
)
れた
咳
(
せき
)
して、何かに目を転じて、心を移そうとしたが、風呂敷包の、御経を取出す間も遅し。さすがに心着いたのは、障子に四五枚、かりそめに
貼
(
は
)
った半紙である。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……城中の意見は二つに別れた。国許の者は強硬で、兵を出して
揉潰
(
もみつぶ
)
してしまえと主張した。然し宗利はじめ江戸から来た人々は幕府の監察を
慮
(
おもんばか
)
って、あくまで穏便な方法を固守しようとした。
松風の門
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
揉
漢検1級
部首:⼿
12画
潰
常用漢字
中学
部首:⽔
15画
“揉”で始まる語句
揉
揉手
揉上
揉合
揉込
揉烏帽子
揉事
揉消
揉立
揉療治