“当篏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あてはま57.1%
あては42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俊才という言葉が、そのまま当篏あてはまるように極めて才はじけ、孝之助などからみると、びっくりするほど世故にけた性質で
竹柏記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
勿論もちろん、これは仮設的の一貴公子の話で、直ちにカイゼルその人をいったものではないけれども、プリンス博士がこれはカイゼルに当篏あてはまっているというが如く
列強環視の中心に在る日本 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
然るに、近頃英文学思想の漸く入りてより、この人生といふ一字を、彼の語なるライフに当篏あてはめて用ふる事多くなれり。
人生の意義 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
おのずから興味を惹かれる時、既に昔に起っている事実を持ち来って、現代のその事件に当篏あてはめようとする所に、歴史小説の面白さがあるのだと云えよう。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)