“当篏(あては)” の例文
然るに、近頃英文学思想の漸く入りてより、この人生といふ一字を、彼の語なるライフに当篏(あては)めて用ふる事多くなれり。
人生の意義 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
自(おのずか)ら興味を惹かれる時、既に昔に起っている事実を持ち来って、現代のその事件に当篏(あては)めようとする所に、歴史小説の面白さがあるのだと云えよう。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
徳川氏は封建制度を完成したり、その「完成」とは即ち悉皆(しつかい)日本社会に当篏(あては)めたるものにして、再言すれば日本種族の精神が其制度に於て「満足」を見出すほどに完備したるなり。