出會でつくは)” の例文
新字:出会
千葉ちば埼玉さいたま、あの大河たいが流域りうゐき辿たど旅人たびびとは、時々とき/″\いや毎日まいにちひとふたツは度々たび/″\みづ出會でつくはします。これ利根とねわすぬまわすみづんでる。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「わたしはお前の父親のやうなもので、お前の産みの父親よりもつと縁の深いものだ。どうだ、わたしの風體ふうていは」といふやうな者に出會でつくはした氣がする。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
こんな話を聽いてゐる時、義雄はその後會はなかつた加藤忠吉とその鐵道局に於ける一人の同僚とに出會でつくはした。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
もう一つ、平次には不思議な手練があつて、むづかしい捕物に出會でつくはすと、二三間飛退つて、腹卷から鍋錢なべせんを取出し、それを曲者の面體目がけてパツと抛り付けます。
「それにしても凄い腕だ。腕自慢の御家人が五人、牛ヶ淵で出會でつくははしたはいゝが、二人は斬られ、二人はお濠に叩き込まれ、一人は這々の體で逃げ歸つたと言ふぢやないか」
銭形平次捕物控:126 辻斬 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
いや、變つたことには、植木屋の裏へ出てから出會でつくはしたのです。