“勝手向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かつてむき66.7%
かってむき33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五郎兵衛は年来大塩家に出入して、勝手向かつてむきの用をしたこともあるので、二月十九日に暴動のあつた後は、町奉行所の沙汰さた町預まちあづけになつてゐる。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
うみ投込なげこみかへりしゆゑ此事知る者なかりしがもとより同氣相求あひもとむる者ども故是より折々は出會いであひけるに兩人とも三吉に金子を多くとられしかば勝手向かつてむき不如意ふによいになりしより今一度大稼おほかせぎを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大阪において私共が亡父の不幸で母にしたがって故郷の中津なかつに帰りましたとき、家の普請ふしんをするとか何とか云うに、勝手向かってむき勿論もちろん不如意ふにょいですから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)