“御齢”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おんよわい60.0%
おんとし40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふと上人の御称名ごしょうみょうの声を聞きまして、勿体なや、あの御齢おんよわいに——とありがたさにお居間に近づき、四隣あたりは眠り、人はみな知らぬ時刻ではあれど、わたくし一人は
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
君にもはや、御齢おんよわい五十をすぎ給い、威は四海にふるい、徳は四民にあまねく、東除西討、いまや両川の地に君臨されて、名実ともに兼備かねそなわる。これは単なる人力のみの功績ではありません。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
二郎が苦笑いしてこの将軍の大笑たいしょうこたえ奉りしさまぞおかしかりける。将軍の御齢おんとしは三十を一つも越えたもうか、二郎に比ぶれば四つばかりの兄上と見奉りぬ。
おとずれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
太祖時に御齢おんとし六十五にわたらせたまいければ、流石さすが淮西わいせい一布衣いっぷいよりおこって、腰間ようかんけん、馬上のむち、四百余州を十五年になびけて、遂に帝業を成せる大豪傑も
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)