“仕出屋”の読み方と例文
読み方割合
しだしや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この辺に不思議なのは二軒ほども古い石屋の店のある事で、近頃になって目について増え出したのは天麩羅てんぷら仕出屋しだしやと魚屋とである。
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それらの二階建の家に混って、大きな仕出屋しだしやがありました。大勢の男女が働いています。これは貸座敷ばかりへ食物を入れるので、ここらでは台屋だいやといいました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
其奴そいつ引捕ひつとらへてれようと、海陸軍かいりくぐん志願しぐわんで、クライブでん三角術さんかくじゆつなどをかうじて連中れんぢうが、鐵骨てつこつあふぎ短刀たんたうなどを持參ぢさん夜更よふけまで詰懸つめかける、近所きんじよ仕出屋しだしやから自辨じべん兵糧ひやうらう取寄とりよせる
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)