“地酒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じざけ60.0%
ぢざけ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この茶店ちゃやの小さいに似合わぬ繁盛はんじょう、しかし餅ばかりでは上戸じょうごが困るとの若連中わかれんじゅう勧告すすめもありて、何はなくとも地酒じざけ一杯飲めるようにせしはツイ近ごろの事なりと。
置土産 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
この酒はどんなたちで、どう口当りがして、売ればいくらくらいの相場で、舌触りがぴりりとして、あと淡泊さっぱりして、頭へぴんと答えて、なだか、伊丹いたみか、地酒じざけ濁酒どぶろくかが分るため
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あきにもると、山遊やまあそびをするまち男女なんによが、ぞろ/\つゞいて、さかかゝくちの、此處こゝにあつた酒屋さかやで、吹筒すひづつひさごなどに地酒ぢざけんだのをめたもので。
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
多分二人で地酒ぢざけ大酒盃おほさかづきかなんかで飲んで、都出みやこでの興世王は、どうも酒だけは西が好い、いくら馬処うまどころの相馬の酒だつて、頭の中でピン/\ねるのはあやまる、将門、お前の顔は七ツに見えるぜ
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)