地酒ぢざけ)” の例文
あきにもると、山遊やまあそびをするまち男女なんによが、ぞろ/\つゞいて、さかかゝくちの、此處こゝにあつた酒屋さかやで、吹筒すひづつひさごなどに地酒ぢざけんだのをめたもので。
月夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
多分二人で地酒ぢざけ大酒盃おほさかづきかなんかで飲んで、都出みやこでの興世王は、どうも酒だけは西が好い、いくら馬処うまどころの相馬の酒だつて、頭の中でピン/\ねるのはあやまる、将門、お前の顔は七ツに見えるぜ
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)