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茶店
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ちゃや
ふりがな文庫
“
茶店
(
ちゃや
)” の例文
漸
(
やっ
)
と
茶店
(
ちゃや
)
に
辿着
(
たどりつ
)
くと、其の駕籠は
軒下
(
のきした
)
に建つて居たが、沢の腰を掛けた時、白い
毛布
(
けっと
)
に包まつた病人らしい
漢
(
おとこ
)
を乗せたが、ゆらりと
上
(
あが
)
つて、すた/\行く……
貴婦人
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
この
茶店
(
ちゃや
)
の小さいに似合わぬ
繁盛
(
はんじょう
)
、しかし餅ばかりでは
上戸
(
じょうご
)
が困るとの
若連中
(
わかれんじゅう
)
の
勧告
(
すすめ
)
もありて、何はなくとも
地酒
(
じざけ
)
一杯飲めるようにせしはツイ近ごろの事なりと。
置土産
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
それは藤の棚の
茶店
(
ちゃや
)
といって、自然に
其処
(
そこ
)
にある古い藤の棚、といってさまで大きくもないが、それに店の半分は
掩
(
おお
)
われているので人〻にそう呼びならされている
茶店
(
ちゃや
)
である。
蘆声
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
と挨拶して、裏へ廻って
自
(
みずか
)
ら竿を取出して
攩網
(
たま
)
と共に
引担
(
ひっかつ
)
いで来ると、
茶店
(
ちゃや
)
の婆さんは
蘆声
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
涼しくば木の芽峠、音に聞こえた中の
河内
(
かわち
)
か、(
廂
(
ひさし
)
はずれに山見る眉)峰の
茶店
(
ちゃや
)
に
茶汲女
(
ちゃくみおんな
)
が
赤前垂
(
あかまえだれ
)
というのが事実なら、
疱瘡
(
ほうそう
)
の神の
建場
(
たてば
)
でも差支えん。湯の尾峠を越そうとも思います。
夜叉ヶ池
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
三角餅の
茶店
(
ちゃや
)
はこの外れにあるなり。
置土産
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
“茶店”の意味
《名詞》
(さてん, ちゃてん, ちゃみせ) 茶葉を売る店。
(さてん, ちゃてん, ちゃみせ) 軽食を提供して通行人を休ませる店。
(さてん) 喫茶店の略称。
(出典:Wiktionary)
茶
常用漢字
小2
部首:⾋
9画
店
常用漢字
小2
部首:⼴
8画
“茶店”で始まる語句
茶店娘