“引担”のいろいろな読み方と例文
旧字:引擔
読み方割合
ひっかつ91.7%
ひつかつ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
チラリ/\と雪が降出(ふりだ)しましたから、傘(かさ)を借り、番場の森松と云う者が番傘を引担(ひっかつ)いで供をして来ますと、雪は追々積って来ました。
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
丹治はもう山におるのが厭(いや)になった。そこから向うの渓(たに)へ降りる捷径(ちかみち)が岐(わか)れている。丹治は銃を引担(ひっかつ)いでその径(みち)の方へ往きかけた。鶴は動かなかった。
怪人の眼 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
濡色(ぬれいろ)を含(ふく)んだ曙(あけぼの)の霞(かすみ)の中(なか)から、姿(すがた)も振(ふり)もしつとりとした婦(をんな)を肩(かた)に、片手(かたて)を引担(ひつかつ)ぐやうにして、一人(ひとり)の青年(わかもの)がとぼ/\と顕(あら)はれた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
婦(をんな)は、と云(い)ふと、引担(ひつかつ)がれた手(て)は袖(そで)にくるまつて、有(あ)りや、無(な)しや、片手(かたて)もふら/\と下(さが)つて、何(なに)を便(たよ)るとも見(み)えず。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)