“ひっかつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引担61.1%
引被38.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
火の消えるのを相図のように、同じ木蔭から又もや怪しい者がばらばらと飛び出して、安行を手取り足取り引担ひっかついで行こうとする。安行も無論抵抗した。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
(酒か、)とわめくと、むくむくとおきかかって、引担ひっかつぐようなひじの上へ、妾の膝で頭を載せた。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
笠なしに山寺から豆腐買いに里へられた、小僧の時より辛いので、たまりかねて、蚊帳の裾を引被ひっかついで出たが、さてどこを居所いどころとも定まらぬ一夜の宿。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ずかと無遠慮には踏込み兼ねて、誰か内端うちわ引被ひっかついで寝た処を揺起ゆりおこすといった体裁……
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)