“ひっかぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引被96.0%
引冠4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お葉は折柄おりからの雨をしのぐ為に、有合ありあう獣の皮を頭から引被ひっかぶって、口には日頃信ずる御祖師様おそしさまの題目を唱えながら、跫音あしおとぬすんで忍び出た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
早速頭から引被ひっかぶって、丁度手の当った処に衣嚢があったから突込んで見たら手紙があった。清水さんの手紙だ。斯う書いてある。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と家内に一言いちごんして、餌桶えさおけ網魚籠あみびくとを持って、鍔広つばびろ大麦藁帽おおむぎわらぼう引冠ひっかぶり、腰に手拭てぬぐいふところに手帳、素足に薄くなった薩摩下駄さつまげた、まだ低くならぬ日の光のきらきらする中を
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)