“引冠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきかぶ50.0%
ひっかぶ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実に陰鬱いんうつな、頭の上から何か引冠ひきかぶせられているような気のするところだ。土地の人が信心深いというのも、偶然では無いと思う。この町だけに二十何カ処の寺院がある。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と家内に一言いちごんして、餌桶えさおけ網魚籠あみびくとを持って、鍔広つばびろ大麦藁帽おおむぎわらぼう引冠ひっかぶり、腰に手拭てぬぐいふところに手帳、素足に薄くなった薩摩下駄さつまげた、まだ低くならぬ日の光のきらきらする中を
蘆声 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)