“ひつかつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引擔57.1%
引担14.3%
引被14.3%
擔引14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『やあ、うまい/\、でもよく動(うご)くわい、もう遲々(ぐず/\)しては居(を)られない。』と急(きふ)に走(はし)つて行(い)つて、此時(このとき)既(すで)に出來上(できあが)つて居(を)つた紀念塔(きねんたふ)を引擔(ひつかつ)いで來(き)た。
濡色(ぬれいろ)を含(ふく)んだ曙(あけぼの)の霞(かすみ)の中(なか)から、姿(すがた)も振(ふり)もしつとりとした婦(をんな)を肩(かた)に、片手(かたて)を引担(ひつかつ)ぐやうにして、一人(ひとり)の青年(わかもの)がとぼ/\と顕(あら)はれた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
婦(をんな)は、と云(い)ふと、引担(ひつかつ)がれた手(て)は袖(そで)にくるまつて、有(あ)りや、無(な)しや、片手(かたて)もふら/\と下(さが)つて、何(なに)を便(たよ)るとも見(み)えず。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
勉強(べんきやう)は出來(でき)ず、稼業(かげふ)の仕事(しごと)は捗取(はかど)らず、持餘(もてあま)した身體(からだ)を春寒(はるさむ)の炬燵(こたつ)へ投(はふ)り込(こ)んで、引被(ひつかつ)いでぞ居(ゐ)たりけるが、時々(とき/″\)掛蒲團(かけぶとん)の襟(えり)から顏(かほ)を出(だ)して、あゝ、うゝ、と歎息(ためいき)して、ふう
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
開き七八人の惡漢(わるもの)ども破落々々(ばら/\)其所へ馳出(かけいだ)し女を逃すな擔引(ひつかつ)げと追取卷に女房も今は何とも絶體絶命(ぜつたいぜつめい)如何に此身が女なりとて非道(ひだう)の手込(てごみ)になるべきやと用意の懷劔(くわいけん)拔放(ぬきはな)ち彼方此方を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)