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ひつかつ
語句 | 割合 |
引擔 | 57.1% |
引担 | 14.3% |
引被 | 14.3% |
擔引 | 14.3% |
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『やあ、うまい/\、でもよく
動くわい、もう
遲々しては
居られない。』と
急に
走つて
行つて、
此時既に
出來上つて
居つた
紀念塔を
引擔いで
來た。
濡色を
含んだ
曙の
霞の
中から、
姿も
振もしつとりとした
婦を
肩に、
片手を
引担ぐやうにして、
一人の
青年がとぼ/\と
顕はれた。
婦は、と
云ふと、
引担がれた
手は
袖にくるまつて、
有りや、
無しや、
片手もふら/\と
下つて、
何を
便るとも
見えず。
勉強は
出來ず、
稼業の
仕事は
捗取らず、
持餘した
身體を
春寒の
炬燵へ
投り
込んで、
引被いでぞ
居たりけるが、
時々掛蒲團の
襟から
顏を
出して、あゝ、うゝ、と
歎息して、ふう
開き七八人の
惡漢ども
破落々々其所へ
馳出し女を逃すな
擔引げと追取卷に女房も今は何とも
絶體絶命如何に此身が女なりとて
非道の
手込になるべきやと用意の
懷劔拔放ち彼方此方を