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引擔
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ひつかつ
ふりがな文庫
“
引擔
(
ひつかつ
)” の例文
新字:
引担
取て夫婦二人を
無理
(
むり
)
に一つ駕籠に
乘
(
のせ
)
是でよしとて半四郎は
向
(
むか
)
う
鉢卷
(
はちまき
)
片肌
(
かたはだ
)
脱
(
ぬ
)
ぎ何の苦もなく
引擔
(
ひつかつ
)
ぎすた/\道を
駈
(
かけ
)
ながら酒屋を
指
(
さし
)
て急ぎけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『やあ、うまい/\、でもよく
動
(
うご
)
くわい、もう
遲々
(
ぐず/\
)
しては
居
(
を
)
られない。』と
急
(
きふ
)
に
走
(
はし
)
つて
行
(
い
)
つて、
此時
(
このとき
)
既
(
すで
)
に
出來上
(
できあが
)
つて
居
(
を
)
つた
紀念塔
(
きねんたふ
)
を
引擔
(
ひつかつ
)
いで
來
(
き
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
八五郎は善吉を
引擔
(
ひつかつ
)
ぐやうに眞つ暗な夜の街に出て行きます。八五郎の背中で、後ろを伏し拜み伏し拜みする善吉が、どんなに厄介な荷物だつたことか。
銭形平次捕物控:201 凉み船
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
おなじむきに
連立
(
つれだ
)
つた
學生
(
がくせい
)
の
方
(
かた
)
が、
大方
(
おほかた
)
居
(
ゐ
)
まはりで
見知越
(
みしりごし
)
であつたらう。
言
(
い
)
ふより
早
(
はや
)
く
引擔
(
ひつかつ
)
いで
下
(
くだ
)
すつた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見せにやらんと
宿駕籠
(
しゆくかご
)
を頼みて其用意に及びし所へ後藤半四郎は
向
(
むか
)
う
鉢卷
(
はちまき
)
片肌脱
(
かたはだぬぎ
)
になり駕籠一
挺
(
ちやう
)
へ夫婦二人を乘せ一人にて
引擔
(
ひつかつ
)
ぎ寶珠花屋の
門
(
かど
)
へ
駈着
(
かけつけ
)
是々亭主今歸りたりと
表
(
おもて
)
の
戸
(
と
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
引
常用漢字
小2
部首:⼸
4画
擔
部首:⼿
16画
“引”で始まる語句
引
引込
引摺
引返
引張
引掛
引籠
引立
引緊
引出