“生平”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きびら75.0%
せいへい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
侍は年のころ四十前後で、生平きびら帷子かたびらに、同じ麻を鼠に染めたっ裂き羽織をきて、夏袴をつけて雪駄せったをはいている。その人品も卑しくない。
半七捕物帳:41 一つ目小僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
さらした生平きびら帷子かたびらの裾をからげ、たすきをかけ、汗止をしている。芝草を踏む素足は露で濡れているし、帷子も汗になっていた。
生平せいへい実に坦坦、文章学術を以て太祖に仕え、礼儀の制、選挙の法を定むるの議にあずかりて定むる所多く、帝の洪範こうはんの注成るや、命をけて序をつくり、勅修ちょくしゅうの書、省躬録せいきゅうろく書伝会要しょでんかいよう
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
君兪は名家に生れて、気位きぐらいも高く、かつ豪華で交際を好む人であったので、九如は大金をもたらして君兪のために寿じゅを為し、是非ともどうか名高い定鼎を拝見して、生平せいへいの渇望をしたいと申出もうしだした。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)