嘉永五年八月のなかばである。四谷伝馬町の大通りに小鳥を売っている野島屋の店さきに、草履取りをつれた一人の侍が立った。あしたの晩は十五夜だというので、芒売りを呼び込んで値をつけていた亭主の喜右衛門は、相手が武家とみて丁寧に会釈した。野島屋はこ …
著者 | 岡本綺堂 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 小説 物語 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約16分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約27分(300文字/分) |
作品に特徴的な語句
空
他
咳
退治
黴
廉
高値
穢
陰
宿
終
虞
異形
芒売
糠目
白昼
痕
濡
覚
訊
象牙
道理
雪駄
音羽
頗
馬道
鶉
黴
帷子
中間
仕業
会釈
入谷
単衣
却
商人
囀
家主
山水
工夫
生平
引窓
忌応
怱々
懸念
打
拵
新手
沓
湿
一途
牙
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