“怱々”の読み方と例文
読み方割合
そうそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半七は時々うしろを見かえりながら善光寺門前へさしかかると、源次は怱々そうそうに仕事を片付けたと見えて、やがてあとから追って来た。
半七捕物帳:54 唐人飴 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お茶が終ると怱々そうそうに席を外して引取って行ったが、井谷は二人が立ち去ると直ぐ、遠のいて行く雪子の後影に眼をりながら
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
その男は、個人的な関係から大事が壊れるといけない、三十六計逃げるにしかずと、怱々そうそうに引越してしまった。
(新字新仮名) / 宮本百合子(著)