“会釈”のいろいろな読み方と例文
旧字:會釋
読み方割合
えしゃく90.5%
ゑしやく7.9%
えしやく1.2%
くわいしやく0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二、三度呼ばせて、奥からようよう出て来たのは、四十五六の女房であった。これがお早の母であろうと想像しながら、半七は丁寧に会釈えしゃくした。
併し、声をかけても、人魚はつつましやかに笑うばかりで、少しも言葉を返そうとはせず、ただやさしく会釈えしゃくしながら、静に泳いでいるのです。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そして白髪しらが白髭しろひげの大きなお爺さんは、ちょっと会釈えしゃくをするように頭を動かしましたが、そのまますーっと消えてしまいました。
お山の爺さん (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
彼等は出会ふときには、会釈ゑしやくをするやうに、或は噂をし合ふやうに、或は言伝ことづてを託して居るやうに両方から立停つて頭をつき合せて居る。
銀之助は一寸高柳に会釈ゑしやくして、別に左様さう主客の様子を気に留めるでもなく、何か用事でも有るのだらう位に、例の早合点から独り定めに定めて、
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
夕方になると、又向うの家の二階の窓には、絹のキモノを着た女が現れて、下品な嬌態けうたいをつくりながら、慇懃いんぎんにおれへ会釈ゑしやくをする。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
おもちやは軽く会釈えしやくして三味線を取上げた。種田君は追分を唄つた。ちやんとつぼにはまつた声が快くみんなの耳に流れ込んだ。
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)
今度言葉を遮つたのはハアヂと名乗つた商人です。商人は微笑を浮べながら、叮嚀に娘へ会釈えしやくをしました。
三つの指環 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
見覚えある板塀いたべいのあたりに来て、日のややくれかかる時、老夫おじはわれをいだおろして、溝のふちに立たせ、ほくほくうちゑみつゝ、慇懃いんぎん会釈えしやくしたり。
竜潭譚 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
即ちいま真理しんり会釈くわいしやくせざる人なり。
時事雑評二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)