“えしゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
会釈100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あれ、まあ。」と、母は初めて気が付いたように、あわてて会釈えしゃくした。「久助さんでござりましたか。御新造さまも御一緒で……。」
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼は私に気づくと会釈えしゃくして中へ入って来たが、冷しコーヒーを命じて置いて、私と同じ様に窓の方を向いて、私の隣に腰をかけた。
D坂の殺人事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
女は籐椅子とういすを離れながら、恥しそうに会釈えしゃくをした。見れば球を拾ったのは、今し方女中と噂をした、せぎすな隣室の夫人である。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)