“会得”のいろいろな読み方と例文
旧字:會得
読み方割合
えとく90.3%
ゑとく4.3%
のみこ3.2%
くわいとく1.1%
ヱトク1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ほんとに、これでいいんですか」と自分も真似ながら頻りに不安がっている青年を私はどうやら会得えとくさせて、先へ室を出てしまった。
褐色の求道 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
訳者は只此短篇を会得ゑとくし易くしようと思つて、特に読者のために、篇中に出してある人物を表裏二様に分けて列記して置いた丈の事である。
それともお互いによく話が会得のみこめないで、抑々そもそもその品物が何だったか、うっかり忘れているんじゃありませんかね。
我等をして之にしんかしむる勿れ、実行上の一致のみがたのむに足るの一致なり、自身じしん主義しゆぎ実行じつかうし得ざる人は人情にんじやう秘密ひみつ会得くわいとくし得ざるが故に他をるゝ雅量がりようを有せず
時事雑評二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
郎女が、奈良の御館からとり寄せた高機タカハタを、てたからである。機織りに長けた女も、一人や二人は、若人の中に居た。此女らの動かして見せるヲサの扱ひ方を、姫はすぐに会得ヱトクした。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)