“のみこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
呑込57.1%
了解13.1%
嚥込9.5%
合点8.3%
理解6.0%
会得3.6%
會得1.2%
知悉1.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顏中かほぢゅうのどこも/\釣合つりあひれて、何一なにひと不足ふそくはないが、まん一にも、呑込のみこめぬ不審ふしんがあったら、傍註わきちゅうほどにもの眼附めつきや。
聴いて見ると間違つた理屈でもなし、村寺の酒飲和尚さけのみおしやうよりは神々の名も沢山に知つてゐる。天理様の有難味も了解のみこんで了解のみこめぬことが無ささうだ。
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
吾輩は実をいうとこの時に内心すこぶ狼狽ろうばいしたね。タッタ今歯で引抜いた黒い毛は、どこかへ吐き出すか嚥込のみこむかしてしまっている。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
金城鉄壁ならざる丸善の店が焼けるに決して不思議は無い筈だが、今朝焼けるとも想像していないから、此簡単な仮名七字が全然さっぱり合点のみこめなかった。
寝物語に色々な事を聞かされたものだが、時代が違ふので、私にはよく理解のみこめなかつた。
刑余の叔父 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
「だが、どうして失踪したとおっしゃるんで? どうもよく会得のみこめませんが。」
(新字新仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
おれにはどうもそれがよく會得のみこめない。
狂人日記 (旧字旧仮名) / ニコライ・ゴーゴリ(著)
あわてて火鉢の前にしょうずる機転の遅鈍まずきも、正直ばかりで世態知悉のみこまぬ姿なるべし。
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)