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のみこ
ふりがな文庫
“
了解
(
のみこ
)” の例文
家へ帰つて色々古い書物を
捗
(
あさ
)
つて見ると、封を解く
呪文
(
じゆもん
)
だけは
何
(
ど
)
うにか
了解
(
のみこ
)
めたが、さて封を解いたものか
何
(
ど
)
うか一寸始末に困つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
聴いて見ると間違つた理屈でもなし、村寺の
酒飲和尚
(
さけのみおしやう
)
よりは神々の名も沢山に知つてゐる。天理様の有難味も
了解
(
のみこ
)
んで
了解
(
のみこ
)
めぬことが無ささうだ。
赤痢
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
算術は四則だけは
如何
(
どう
)
やら斯うやら
了解
(
のみこ
)
めたが、整数分数となると大分怪しくなって、正比例で
一寸
(
ちょっと
)
息を
吐
(
つ
)
く。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
はっと思った瞬間に、はっきりと
了解
(
のみこ
)
めました。われわれは落雷にうたれたので、火夫は即死して線路に墜落し、私はそのまま体が痺れてしまったに違いないのです。
十時五十分の急行
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
医者は
老人
(
としより
)
に
了解
(
のみこ
)
めるやうに話すには、なか/\骨が折れた。大抵の真理といふものは、
老人
(
としより
)
のためには拵へてない場合が多かつたから。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
其處へ以て松太郎が來た。聽いて見ると間違つた理窟でもなし、村寺の
酒飮和尚
(
さけのみをしやう
)
よりは神々の名も澤山に知つてゐる。天理樣の有難味も
了解
(
のみこ
)
んで
了解
(
のみこ
)
めぬことが無ささうだ。
赤痢
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と雪江さんが
一寸
(
ちょっと
)
驚くのを、
阿母
(
かあ
)
さんが眼に物言わせて、
了解
(
のみこ
)
ませて
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
そして婆やが
了解
(
のみこ
)
めないやうな所があると、すぐそれをもつと解りやすい文句に書き直したものださうだ。
茶話:12 初出未詳
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
これで
了解
(
のみこ
)
めたから、私も
可
(
いい
)
加減にバツを合せた。そして
札幌
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
と旗本は丁寧に礼を述べたものの、何が書いてあるのか
何
(
ど
)
うしても読み下せなかつた。新右衛門に訊いて笑はれるのも
業腹
(
ごふはら
)
なので、どうにか
了解
(
のみこ
)
めたやうな顔をして
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
これで
了解
(
のみこ
)
めたから、私も
可
(
いい
)
加減にバツを合せた。そして
札幌
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
自分の扮する女主人公の心持を演出するのに、長らく苦労を積んで来た須磨子は、自分の感情を支配し統御するだけの落付きをも、多少は
了解
(
のみこ
)
んでゐる筈だからと思つてゐた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
だが唯一つ感心なのは、ウヰルソン氏に解り兼ねた牧師のお説教が、
何
(
ど
)
うやら夫人には
了解
(
のみこ
)
めたらしい事だ。猫の声、あかんぼの声——すべて男に解らないものを読みわけるのが女の能力である。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“了解”の解説
了解(りょうかい、独:Verstehen、英:Understanding)とは、歴史や文化形象に向かう自己を自己限定する行為を指す哲学概念であり、ディルタイによって導入された。
(出典:Wikipedia)
了
常用漢字
中学
部首:⼅
2画
解
常用漢字
小5
部首:⾓
13画
“了”で始まる語句
了
了簡
了見
了現
了簡方
了然
了阿
了知
了哲
了庵