“嚥込”の読み方と例文
読み方割合
のみこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そのほうは、とうとうわからずじまい。……なにしろ、一人で嚥込のみこんで腹を切ってしまったんですから、どうにも手がつけられない」
顎十郎捕物帳:03 都鳥 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
吾輩は実をいうとこの時に内心すこぶ狼狽ろうばいしたね。タッタ今歯で引抜いた黒い毛は、どこかへ吐き出すか嚥込のみこむかしてしまっている。
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
私は生のキウリを噛りながらパンを頬張つてゐたが、妻の注視を享けると、食物が胸につかへてしまつて、嚥込のみこむことが出来なくなり、ギヨツとした。
川を遡りて (新字旧仮名) / 牧野信一(著)