“嚥下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えんか60.0%
のみくだ20.0%
えんげ14.3%
のみおろ5.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やっと嚥下えんかすることができる。一夜の宿をかした旅人の別れ去ったのがふとふりかえって遠くからもう一度挨拶をしたような気もちだ。
母の死 (新字新仮名) / 中勘助(著)
かわいた時水を飲むのは病毒を嚥下のみくだすという危険があるばかりでなく、胃中へ水がまって吸収されませんから非常に消化器を害します。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
主人公がまず、病母に毒を嚥下えんげさせ、次いで自ら服毒したものと見られたが、死後二昼夜を経過していると推定された。
仁王門 (新字新仮名) / 橘外男(著)
ところで、一刻いつこくはや仕上しあげにしやうとおもふから、めし手掴てづかみで、みづ嚥下のみおろいきほひえてはたらくので、時間じかんも、ほとんど昼夜ちうや見境みさかひはない。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)